対上司

約束のある期限と約束のない期限

2022年2月21日

 

営業に限った話ではありませんが、結果を出した人に次のハードル、つまり次のチャンスが与えられていきます。

すぐに身に付くスキルと時間が掛かるスキル

最初は小さな結果に小さなチャンスですが、気が付くと積み重なって大きな差になっています。結果を出すにはスキルが必要になるのですが、スキルにはすぐに身に付くスキルと、身に付くまで時間が掛かるスキルがあります。

すぐに身に付くスキルは即戦力となるためなるべくすぐに身に付け、時間の掛かるスキルにも計画的に取り組みましょう。

例えば、冠婚葬祭のマナーや、名刺の渡し方がしっかりした人という評価はすぐに得られます。しかしマナー全般がしっかりした人という評価を得ようと思ったら、積み重ねが必要で時間がかかります。

証券営業でいうならば、テクニカル分析は1つ1つが独立して使えるスキルになるため、比較的にすぐ使えます。しかし、体系的に覚えようと思えば時間が掛かります。

ファンダメンタルズ分析は色々絡み合うため使い物になるまで時間が掛かります。下準備としてさえ、日々新聞やレポートを読み続ける努力が必要です。

ハッキリと口に出して言われない期限

努力をし、スキルを身に付けたらそこで終わりではありません。

お客様に対しては、身に付けたスキルを駆使して営業するだけですが、上司に対しては、スキルを身に付けているというアピールが必要です。面倒でも必要です。そして、それには期限があります。

上司やお客様と期限を約束して、それをないがしろにする人は殆んどいないでしょう。しかし、期限にはハッキリと約束していないモノもあります。

仕事の出来ない人の中には、能力が低い訳ではなく、ただ、「ハッキリと口に出して言われない期限に無頓着」なだけの人もいます。

人事異動などがあり、上司が引継ぎの顧客を振り分ける時などが1つのタイミングです。それまでに準備を終わらせておく必要があります。

例えば自分が会社の社長などを多く担当したいのであれば、日頃からその意思を伝えて、そのための努力をしているというアピールが必要になります。

上司が非常に優秀で、すべてお見通しならばそんなアピールは必要ないように思えます。しかし、上司はアピールも含めて見ています。自分を売り込むという事が、お客様に対して出来なければ契約は取れないからです。

すぐに身に付くスキルか時間の掛かるスキルかは、見れば大体わかると思います。ただ、期限に無頓着な人は、すぐに身に付くスキルと判っていても後回しにしがちです。何故なら、直ぐに身に付きそうだからです。

例えば、冠婚葬祭を2~3度経験したにも拘わらず、まだ基本的な手順を覚えていない人はその傾向があります。冠婚葬祭は何時あるかわからないのですから、1度経験したらもう覚えなければならない期限は過ぎています。

1度覚えてしまえば、ずっと使えるとわかっているのに覚えようとしない理由は、期限が過ぎてしまっている事に気付いていないためではないかと思います。

「ハッキリと口に出して言われない期限に無頓着」という欠点は、営業マン人生を大きく左右する重大な欠点です。すぐに直しましょう。

 

 

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