エッセイ

「相性が良い」を分解してみてわかったこと

2022年4月23日

相性が良いとはどういう事を言うのか

相性が良いという意味を色々と調べ、考えた結果、相性が良いというのは、「日常的なものの好みや価値観が合う」という事で説明が付きそうです。

日常的なものとは、例えば、金銭感覚やマメさ、善悪の基準、食事の好み、趣味、セックス、生活習慣などの軽い判断を求められる機会です。

そして、それぞれの項目に、自分が許して欲しい範囲と、自分が許せる範囲、さらに、好ましい範囲があります。

そして、この範囲を見直す事の出来る柔軟性がとても大切です。年を取ると、この柔軟性が失われていくように思います。

例えば食事代を例に取ると、(例は食事ではなく食事代です)

自分は毎食3,000円位までは、高いから止めろとは言って欲しくない(許して欲しい範囲)

1,200円~2,000円位が一番しっくり来る(好ましい範囲)

逆に1,000円弱までは気にならない(許せる範囲)が、

毎食500円前後に抑えようとされたり、3,000円以上懸けようとされると辛い(許せない範囲)

というような事です。

この感覚が双方範囲内に収まっていると、ストレスを感じず、その項目に関しては相性が良いと感じるのではないでしょうか。

加えて、会社組織で言うのなら、リーダータイプと参謀タイプなど、役割りがかち合わない事や、能力の高さが近くて仕事の負担が片寄らない事などがあると思えます。

知人、友人、恋人、結婚相手と、係わり方の違いで、この感覚の範囲や項目が変わって来ます。

仲良くしたい相手と相性の良い相手の違い

相性が良ければ、お互いに我慢やストレスを感じずに過ごせますが、仲良くしたい相手が相性が良いとは限りません。

「仲良くしたい相手」と「相性の良い相手」と何が違うのでしょう。

仲良くしたい相手というのは、自分にとって魅力的な相手です。言い換えれば、ある一点、或いは、いくつかの項目で自分が凄く好ましいと思う相手です。

しかし、その他の重要な項目で許せる範囲内に収まっていなかったり、相手の許せる範囲内に自分がいなかったりすると、仲良くしたいけど相性は良くない相手となるのではないかと思います。

我儘な人とは

我儘な人というのは、自分が許して欲しい範囲が極端に広い人とか、自分が許せる範囲が極端に狭い人、或いは、その両方なのだと思います。

自分が人に我儘だと言われて気になっている人は、その辺りを見直してみると良いかも知れません。

相性の良さにはいろいろな項目がある

決定権を持ちたいか持ちたくないか

同じタイプでない方が良い相性です。物事を自分で決めたいという気持ちと、付いていく方が楽という気持ちは、誰もが持っていると思います。

普通は、相手に合わせてどちらも出来ると思いますので、問題ないと思います。

しかし中には、極端な人もいます。

何事も自分で決めたがるだけなら良いのですが、人の仕切りが自分より下手だとストレスが溜まるような人は、親しくなるに連れて口を出して来ます。一方で、極端に自分で決めるのを嫌がる人もいます。

この両極端の人たちは、上手く噛み合えば、凄く活発な、或いは、凄く穏やかな、良い相性になると思うのですが、噛み合わないと相性が悪い場合があります。

金銭感覚  お金の大切さは人によって違うのです

広く、重要な相性の1つです。世の中の悩みの殆んどは、お金で解決、或いは、和らげる事が出来ます。そして、殆んどの物がお金と交換で手に入れる事が出来ます。

その大事なお金の、人による価値観の違いが金銭感覚の違いです。

経済力によらない、ただ単に、その事にお金を掛けたい掛けたくないの違いだけでもストレスは溜まります。

経済的に格差がある付き合いは、経済力の乏しい方が常に無理をする事になります。そもそも付き合う事自体出来ない場合もあります。

逆にお金のある人の方も、普段は手にしている品質やサービスがないというストレスを感じます。

貧乏な人から見ると、お金持ちのお金の使い方は、お金を捨てているようにも見えますし、お金持ちから見ると、貧乏な人のお金の使い方はチャンスや時間を捨てているようにも見えます。

経済的に余裕のある方が上手く奢る事が出来て、奢られる方が気にならなければ解消出来ますが、なかなか難しいところです。

マメさの違いはイラッとくる原因です

これも、広く、重要な相性の1つです。

マメな人とズボラな人が一緒にいると、二人で分担するべき仕事を常にマメな人がする事になります。若しくは、マメな人がズボラな人を急き立てて行動させる事になります。

たまに、「ズボラな人」には許容範囲の広いマメな人もいますが、「ズボラな事」に対して許容範囲の広いマメな人には、あまり会った事がありません。

「ズボラな人」に対して許容範囲の広い人は、特に不満なく二人分の仕事をしますが、「ズボラ(な事)」に何もしないで放っておけるマメな人は、あまり見た事がありません。

解りやすいように具体的な例で書きます。

テーブルに湯飲みが1つでも出ていたらすぐに片付けたいAさんと、3つ位溜まっても平気なBさんが一緒にいたとします。すると、いつもAさんが片付ける事になりAさんにストレスが溜まります。しかし、AさんがBさんに「片付けろよ」などと言いだすと、Bさんは「Aさんといると疲れる」と思います。(別記事より)

善悪の基準の違いは一発退場ものです

深い付き合いでなければ、それほど気になる事ではないのかも知れません。しかし、法令やモラルに関わる事なので、少し深い付き合いに発展しようという時に、これが合わないとストップがかかります。

  • 拾ったお金は警察に届ける?ポケットに入れる?そもそも拾わない?
  • 見通しの良い幹線道路で、法定速度を守って渋滞の先頭になる?周りの自動車に合わせる?
  • 商品やサービスに不備がありました。クレームを告げる?告げない?

どちらもあると思いますが、親しい人が自分と反対側をしていたら、すごく嫌ではないですか?そういう項目です。

食事の好み 回数が多いので蔑ろに出来ません

あっさりしたものを食べたいとか、甘いものが食べたいとか、そういうタイミングの合う合わないはあると思います。

しかし、それって好ましい相手となら、よほど偏食がなければ、何でも良いように思います。若しくは、相手が一方的に合わせてくれているとか。

日に三度食べる食事です。この相性が誘い合いたいと思えるほど良いと、親しくなりやすいと思います。

しかし、食事代や、食事の質の高さとか、食事に掛ける時間や食べるペースなどは合う合わないがあると思います。金銭感覚と密接に関係がありそうです。

趣味は夢中になる度合いがポイントです

同じ趣味があると話も盛り上がりますし、親近感も湧きます。

しかし、夢中になる度合いが掛け離れていると、反って相性は悪いかも知れません。同じ趣味なだけに、違いがわかってしまいます。

何かを始めた時にどのくらいまで夢中になる性格なのかは、趣味や仕事への取り組みでわかります。夢中になる度合いは、重要な相性です。

「夢中になる度合いが同じか」ではなく、「相手の夢中になる度合い」が許容範囲に収まっているのかがポイントです。

セックス  思いもよらないジャンルもあります

多岐多様にわたります。詳しくは書きませんが、ある人の嗜好はある人の変態かも。

生活習慣の違いは同居するなら一大事です

服や買い物などの趣味が合っていて、相手のセンスに任せられるというのは、相性が良いと思います。どちらか一方のセンスが良くて、もう一方は相手にお任せでも良いと思います。

時間的な事では、朝型の人、夜型の人、お風呂や歯磨き、就寝時間、出掛けようとしてから出かけるまでの時間 等々。

同居しなければ殆んど関係ありませんが、同居するとなると一大事です。

リーダータイプと参謀タイプ

相性の良い組み合わせとして紹介される事の多いリーダータイプと参謀タイプ。

言い換えれば、目標を決め皆を引っ張っていくリーダーと、方法を考えて道を作る参謀です。

リーダータイプ二人では目標が2つに、参謀タイプ二人では方法が2つになりやすいため、相性は悪くなりやすいです。

能力差にも依りますが、リーダータイプと参謀タイプでも、リーダーが頻繁に方法に口を出したり、参謀が目標に納得出来なければ相性は悪くなります。

役割り分担をしっかりする事でカバー出来る相性です。

相性の悪い相手とはどう付き合ったら良い?

 

相性のほとんどの項目は、努力で悪いものを良いものに変える事は難しいと思います。変えられるものは何でしょう。時間は掛かりますが、金銭感覚は収入を増やす事で自力で変える事が出来ます。

他の項目は、大なり小なり自分に影響を与えてくれる人に出会えないと、変わる事は難しいと思います。相手に変わってもらいたい場合は、納得させるだけではなく、心から変わった方が良いと思わせないと、日常的な好みや価値観というものはなかなか変わらないと思います。

最初は何となく苦手で、相性が悪いと思っていた人と、何かの機会で親密になる事もあります。悪い相性が良くなったのでしょうか?多分違います。

初対面の印象というのはとても強く、初対面の時にたまたま相性の悪い項目がクローズアップされてしまうと、他の項目は考慮しなくなってしまうのだと思います。後から、意外と相性の良い項目があるのだと気付くから起こる事ではないかと思います。若しくは、心から相手の考え方に納得してしまったか。

悪い相性を良い相性に変えられる訳ではありませんが、相性の悪い人がいたら、相性の良い項目を探してみると意外と上手くいくかも知れません。

さて、本題です。相性の悪い相手とはどう付き合ったら良いのでしょう。

まず、相性の悪い相手と深い付き合いにならなければならない場合です。このケースは、自分が何かしらお世話になっている場合が殆どだと思いますので、我慢して相手に合わせるのが当たり前だと考えましょう。無傷で済まそうと思う方がおかしいのです。その上で必要な距離を置きましょう。

大抵の場合は、相性の悪い相手と深い付き合いになる必要はありません。ただ、グループのメンバー同士などのケースでは険悪になる訳にもいきません。

相性の悪い相手と険悪にならないためには、必要以上に距離を詰めず、無理せず上手く相手に合わせる事です。

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