少し視点を変えて、今回は私が顧客として営業マンや販売員と接する時のお話です。
目次
大小さまざまな嘘を付く人達がいる
営業に限らず仕事をしていると、大小さまざまな嘘を付く同僚に出会います。
ちょっとずるい程度の嘘から、「え!そこ嘘ついちゃうの?まずいでしょ?」というとんでもない嘘を付く同僚まで様々です。その他、嘘とまでは言えませんが、適当に答えてしまう人もいます。
特にノルマや激しいポジション争いのある現場には、当たり前にいると思って下さい。免疫のない人にしたら、そんな嘘付く訳がないという、完全に常識の外からの嘘を付いてきます。
免疫があると思っていた私の常識の外から
私は免疫のある方だと思っていましたが、ある企業で電話番をしていた時の事です。実在仮名で、その企業の職員になりすまして情報を聞き出そうとする電話が掛かってきました。
そこの職員によると、いつもの事だそうです。「犯罪じゃないの!!」と思ったのですが、大した罪にはならないので捕まえられないそうです。私にとっては違法は完全に常識の外でしたが、そこでは当たり前の事でした。
顧客としてそんな嘘に引っ掛からないために
顧客として、そんな嘘に引っ掛かると、とても面倒な事になります。
契約書で確認すると言っても、実際にその嘘によって不具合が発生してからでないと気付かない事もままあります。
クレームを付けたとて、言った言わないの話になったら企業側もそう簡単には折れません。
録音は良い方法ですが、事が起こった後のための対応で、未然に防ぐ事はできません。事が起これば嫌な話し合いをする事にはなります。
私は予防策として、会話の中で会社や商品について質問する時に、答えを知っている質問も混ぜていきます。
商品以外の質問、例えば、「御社の前身は○○でしたよね」などの質問は、嘘の返答をしてもメリットはありません。
しかし、聞いてきている人が確りしていそうだと、「知らないとまずいかも」「この人、間違っていなさそうだし」などという考えが働き「そうですね」と答えてしまう人もいます。しかし、それをやる営業マンは、商品に付いても、自分が重要ではないと判断した事については適当に答えて来るかも知れません。
騙しに来ている訳ではないので、「信用出来ない」とまでは言いませんが注意は必要です。
商品の質問をされて、面と向かって嘘を付いてくる営業マンは稀かと思います。しかし、都合の悪い事は、質問されても答えを濁してくる営業マンはいます。
そういう営業マンは、説明が義務づけられている事以外で、顧客が気にしている事だと分かっていても、都合の悪い事は伝えて来ない可能性が高いです。このタイプは意外に多いように思います。油断ならないため、私はこのタイプとは取引きはしません。
営業マンとして嘘を付きたくなる時
良くない事だとわかっているのに、なぜ営業マンは嘘を付くのでしょう。また、なぜ適当に答えてしまうのでしょう。
営業マンは、上司の監視の元、時間に追われながら営業をしています。
約定を取らずに帰ると上司に叱責される。そんな状況で、「はい(嘘)」と答えると約定が取れる。「はい(嘘)」と答えるとトラブルが納まる。そんな時に嘘を付きたくなります。
そこで「いいえ(本当)」と答えると約定を取れないかも知れない。そんな時に言葉を濁したくなります。また、詳しく説明せず言葉を濁すと、時間が大幅に節約出来る。そんな時にも言葉を濁したくなります。そこは自分で一線を画すしかありません。
営業マンとして1番厄介な状況は、上司が約定を取るためなどの嘘を黙認している状況です。その状況になると、嘘を付いて約定を取ってくる営業マンと競争する事になります。相当の実力差がなければ、周りから大きく劣る事になります。
責任のない立場でどうこう言える事ではありませんが、会社ぐるみでそういう社風ならば転職も視野に入れるべきかも知れません。
質の高い企業ほど嘘のない営業をしています。嘘が当たり前の営業を身に付けてしまったら、先々、定年までそういう企業に身を置く事になります。
20代の転職に強い転職支援サービス2社です。それぞれスポーツ経験者と理系に強い転職支援サービスです。
面倒なお客様への対応はどうしていますか?
丁寧に答えていますか?適当に答えてしまっていますか?私は、適当に答える事はありませんが、丁寧に答えてもいません。
面倒に見合う金額の取引が期待出来るのならば調べて返答しますが、通常は、わかる事は答えて、わからない事は「わかりません」と答えています。
時々、面倒なお客様に「懇切丁寧に対応して約定に到りました。」などの美談を耳にしますが、正直、正気の沙汰かと思います。
調べて返答すれば約定に到るかも知れませんが、それに答えていると、自分が面倒なお客様たちのパラダイスになってしまいます。同様の事はクレーマーたちにも言えます。
面倒なお客様に好かれるように対応していたら、面倒なお客様は皆あなたのところに吸い寄せられて来ます。面倒なお客様を呼び寄せてはいけません。
そういう営業マンに限って「俺の顧客は面倒な人が多くて、手の掛からない顧客を持っている人とは違うんだよ。」などと言ってきます。呼び寄せている自覚がないのでしょう。
自分が面倒を言っているとの自覚のないお客様もいらっしゃいます。その場合は、失礼にならないように注意を払い、面倒な事を言っているんだという事を自覚させてあげましょう。
納得してくれれば、良いお客様になります。面倒なお客様に物申さない営業マンは、話せばわかるお客様にもそのまま対応するため、お互いに不幸になります。