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「お客様の評価項目を意識する」の続きです。
目次
お客様の求める評価項目
お客様の営業マンを評価する項目を見ていきます。
営業マンに商品知識を求めるお客様
営業マンに特に商品知識を求めるお客様は、「詳しい人をお願いします。」などと言って来ます。頭の良いお客様や、何事も細かく調べたがるお客様が多いように思います。
理解力が高かったり、来る前に既にパンフレットを熟読していたりしますので、意外と説明力の高さは必要なかったりします。
営業マンの注意点は、何かを聞かれた時にその項目をパンフレッで探し始めるなどというのは御法度です。お客様は心の中で「書いてねえよ、こいつダメだ。」って思っています。
パンフレットの内容を全て理解しているお客様に、+αの知識を与えられる能力が求められます。
パンフレットや販売用資料の中身は、何処に何が書いてあるか知っていて当たり前。より細かい目論見書や分厚い説明書が、どこまで頭に入っているかが勝負です。せめて目次くらいは暗記しておきましょう。
このタイプのお客様は、なかなか満足する担当者に巡り会えなかったりします。そのため、一度認められれば、かなり良好な関係を築けるお客様でもあります。営業マンの実力の差が出るタイプです。
しかし、こちらに非がありトラブった時などは、一番誤魔化しがきかないタイプでもあります。
悪いと思ったら謝る?
自分や会社に非があるのならば、素直に謝ったらいいじゃないかと思うかも知れません。しかし、証券営業の場合は、こちらに非があるからと言って迂闊に謝れません。トラブル時には必ず損得、つまり金銭が絡んでいます。
「謝る→非を認めた→裁判になったら不利になる」事から、担当者レベルでは上司から「謝るな」とさえ言われています。
それでも本当に申し訳ないと思った時には、担当者の判断で謝る事もありますが、その判断を誤ってトラブルが納まらなくなり、辞めざるを得なくなった営業マンも少なからずおります。
営業マンの説明力が問われるお客様
商品知識と説明の上手さは、どちらも兼ね備えている営業マンが多いため、お客様は、「商品知識のある人=説明の上手い人」と思っている節がありますが別物です。詳しい人と教えるのが上手い人は違います。
説明の上手い営業マンを求めているお客様も、詳しい営業マンを求めているつもりでいます。
しかし、このタイプのお客様は、事前にあまり調べては来ておらず、その場で理解しようとするため、上手く話せばこちらのペースで話せます。お客様がしっかり理解出来るように説明出来る能力が必要です。逆に細かい事やイレギュラーな事までは話がいかないため、パンフレットや販売用資料の内容を解りやすく魅力的に話せる能力が求められます。
営業に限らず、マメさ加減は人間関係の肝
マメさ加減は人間関係の肝です。友人関係でも仕事の同僚でも、マメさ加減と金銭感覚さえ合っていれば、それ程ストレスなく付き合えると思います。
マメさ加減が合っていない場合、大抵は、マメな方がマメでない方に不満を持ちます。
テーブルに湯飲みが1つでも出ていたら片付けたいAさんと、3つ位溜まってから片付けたいBさんが一緒にいると、いつもAさんが片付ける事になりAさんにストレスが溜まります。しかし、AさんがBさんに「片付けろよ」などと言いだすと、Bさんは「Aさんといると疲れる」と思います。
営業マンは、お客様よりもマメでなければいけません。マメさ加減が足りないと、お客様から「いい加減な人」とか、「だらしない人」「ルーズな人」などと思われてしまいます。しかし、お客様に鬱陶しいと思われるようなマメさはいけません。
マメさの加減に無頓着な事は、物凄く大きな「仕事の出来ない要因」になります。逆に言うと、マメさ加減に気を遣うだけで仕事が出来るようになる営業マンもいます。
礼儀(マナー) は一方通行ではありません
まず、正しい作法を知っておく事が大切です。正しい作法さえ知っていれば、後は必要な時にやるだけです。
そして、自然と礼儀正しく出来る人は、大抵仕事が出来、風格が備わって来ます。そろそろ課長になる準備が調ったのかなと思えます。初対面の部下のお客様に、絶対に嫌われてはいけない立場の人には必須のスキルかと思います。
その他にも新規開拓など、会社の看板ではなく営業マン個人が評価される時の入口でもあります。
自称 礼儀に厳しい人
営業マン時代に「自分は礼儀に厳しいんだ。」と自負している上司やお客様に、たくさんお会いしてきました。しかし、そういう方々のお話は、上司やお客様など目上の人に礼儀を尽くせという話ばかりでした。確かにそういう方々の、目上の人に対する態度は見事なものでした。
しかし、それを部下に話す姿はまさに上から目線。礼儀は一方通行なのでしょうか?上司から部下に、お客様から営業マンへの礼儀もあるはずです。
私が「この人の礼儀をお手本にしたい」と思った人たちは、殆どが厳しい人ではなく柔和な人でした。
時代は令和になり、礼儀の考え方も変わっていると嬉しいのですが。
次回もお客様の評価項目で身嗜みや声の質、表情、常識、親しみやすさや知的さ等々です。
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③ お客様の営業マンを評価する項目その2
お客様は、営業マンにどんな事を求めているのでしょうか?お客様が営業マンに求めている事②です。
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① お客様の営業マンを評価する項目を意識する
営業は総合力です。そしてまずは、加点要素よりも、色々な項目で足切り水準に引っ掛からない事が大切です。足切り水準に引っ掛かるという事は、その項目はお客様の我慢の限界を超えているという事です。